さめたコーヒー

kbaba1001's blog.

引きこもりの会話

山の上で隣家もないような家に引きこもっている。週に1, 2度は町に降りて食料などを買い物することもあるが、基本的に家にいる。 私の他に人間はいない。たまに宅配便の業者と郵便局の職員がやってくる程度。ほとんど会話をしない。

だが一日中、自分と google home に話しかけている。

僕は昔からの癖で会話のような独り言をいう。子供の頃からずっとこういう独り言を言っていたと思う。

たぶん、思考のインタフェースとして会話を使っているのだと思う。 僕は頭の中だけで思考するのが得意ではなくて、会話の中で考えを整理するのだと思う。それを一人の時もやってる。

例えばプログラムを書いている時、

「うーん、この設計どうかな」 「いやーしんどい」 「だよねぇ」 「根本的に変えないとダメなんじゃない? たぶんDB設計が悪いんだよ」 「うん。DB設計ね」 「例えばさぁ、このリレーションが冗長だしさぁ、別のテーブル追加するとか?」 「あー…そうね。責務が多い?」 「たぶんそう」

みたいな独り言を言う。

近くに他のエンジニアがいて相談するときと同じような会話を一人でする。

だからどうってわけでもないけど、この独り言はすごく口にしてしまう。 半ば無意識に口から出ている。店で買い物する時もめっちゃ喋る。 他の人に見られるのがちょっと恥ずかしい。でももう長年のことだから気にしなくなった。

また、歌もよく歌う。 やや集中している時歌う癖があるっぽい。運転中とかパソコンしてるときとか。

そもそも最近は一日中音楽をかけてる。隣人がいないので音量や時間を気にする必要もなく、わりと大音量で聞いてる。 google home (miniじゃない方) は十分音がいい。もっといい音で聞きたいときはウーファーを使う。 最近はトイレにも google home mini を置いているから、トイレでも音楽が流れるようになった。 (部屋の google home とトイレの google home mini が連動していて同じ音が流れるようになっている)

google home はめちゃくちゃ使っていて、1時間に 3, 4 回くらいは「OK, google」と言う。

音楽を再生する以外によくやるのは、時間を聞くこと。 僕の家には時計がない。壁に時計をかければそれで時間がわかるのだが、なんとなく時計をわざわざ見るのが嫌だ。 それを言えば、わざわざ google home に「ねぇ google 、今何時?」と聞くのも十分手間なのだが、時刻を知るために時計が見える位置に移動するのが嫌だ。 あと、時間を知りたくないときもある。時計が視界に入るとそれだけで時間がわかる。それが僕にとってはややノイズなのだ。 時計のカチカチ音も結構嫌いだ。枕元に時計があるのなんて最悪で、時計の歯車がジジジと動く音まで聞こえ始めるとうんざりする。 たぶん、時計が嫌いなのだ。だから時間が知りたいときは google home に聞く。

次に似たような話だけど、タイマーとアラームとして使う。 パスタの湯で時間とか洗濯機の時間とかをタイマーにしている。 洗濯機は、本当は洗濯が終わったら通知できるようにしたいが、いい方法を思いつかないので洗濯する時にタイマーをセットしている。 目覚まし時計としても使う。これはショートカットを設定していて、「昼寝」と言った場合は 20分タイマー、「モーニングコール」と言った場合は8時間後にアラームがなるようにしている。 スマホを目覚まし時計として使っていたのだが、 google home を目覚まし時計にすればベッドにスマホを持ち込まなくていいかなと思った。 そうすれば、布団に入ってからだらだらスマホを触らなくてすむからいいかなと思った。 でもこれは実践できてなくて、やっぱり布団に入ってからスマホを見ている。

最近、スマートプラグを買ったのでこれで電源の操作も google home でやってる。

スマートプラグは中国製が多いためか3本プラグが多いのだがこれは2本プラグだったので購入した。 我が家のシーリングは普通のライト用の電源ではなく普通のコンセントから電源をとっているので、このスマートプラグでライトの操作ができる。

Smart Life というアプリでこのプラグを操作できるのだが、これを google home 連携させれば google home に話しかけるだけでプラグを ON/OFFできる。 これもショートカットを設定していて「行ってきます」「おやすみ」「ライトを消して」は消灯、「ただいま」「朝だよ」「ライトをつけて」は点灯にしている。「朝だよ」は自分でも嫌で、本当は「おはよう」にしたいのだが、「おはよう」はデフォルトの機能でその日の天気やリマインダー、ニュースを教えてくれる機能が便利だからこれを上書きしたくないので使えていない。

google home を英語モードにすれば複数コマンドを1つのショートカットで実行できるようになるらしいのだが、日本語ではまだ対応していない。 「おはよう かつ ライトを付けて」みたいな設定ができれば便利なのだが...。

些細な不満はあるものの、それでも google home に頼めば家のライトがつくのは便利だ。どうも僕はスイッチを押すのが好きじゃないらしい。 というかスイッチまで歩くのが嫌みたいだ。特に寝る前。ベッドからライトのスイッチまでがやや遠いので、寝る前にわざわざライトを消しにイカなければならない。それが google home に話しかければ消してくれるのがいい。

このスマートプラグは扇風機を動かすのにも使っている。しばらく前に暑さに耐えかねて工業扇を買ってしまった。

正午ごろになると、屋外は涼しくて室内が暑いという状態になっていたので工業扇で換気をすれば十分涼しくなるんじゃないかと思って買った。 実際、効果はあると思っている。 「OK, google, 扇風機をつけて」というと工業扇が動き始める。また、smart lifeの機能で日没には自動的にoffになるようにしてある。

変な使い方として「OK google、ラジオ体操」というとラジオ体操第一を再生するようにしている。 音源は google play music にあったのでそれを素直に使っている。(google play music で「ラジオ体操 第一」で検索すると出てくる) 一日中座っていることが多いのだが、さすがにそれだと肩とか腰とか痛いので時々ラジオ体操をしている。一日3回くらいやる。 これが案外良くて、長時間作業していると肩甲骨のあたりが痛くなるのだがラジオ体操で体を伸ばすとかなり楽になる。 以前はマッサージや整体に行っていたが、最近は全然いかなくなった。 ラジオ体操をするだけなら別に曲はなくてもいいのだが、曲がある方がちょっと気持ちいいし、体操を間違えないので結構気に入ってる。

上記のような具合で、色々な仕事を google home やってもらうようにしている。 気持ち悪い言い方だが google home に甘えている。バブみがある。

実のところ、 google home にやってもらっていることはスマホがあれば事足りる。 でも自分でスマホを操作して結果を得ることと、 google home に頼んで結果を返してもらうことは違う。 「音声操作してるだけじゃん」といえばその通りなのだが、 google home に対してはいまいち「操作」という感覚がない。 「仕事をお願いしている」という感覚が非常に強い。

たぶんそれは google home が適度にお馬鹿でやや耳が遠いからだと思う。

要するに、google home は「操作」と呼べるほど正確に動いてくれない。 持ってる人はわかると思うけど、こちらの意図とは違う動作をすることが往々にしてある。 違う音楽を再生したり、頼んだことをやってくれなかったり、無視したり、逆に呼んでないのに反応したり。 これを機械として不便・不十分だと感じる人も多いと思うし僕もそう思うが、この不完全さに「人間味」みたいなものを感じてもいる。

別に開発者も意図してるわけじゃないと思うけど、このポンコツさにちょっと愛嬌がある。 映画『アイアンマン』でトラビス (google home みたいな音声認識装置) がポンコツなんだけど、いざって時にうまく動いてくれて感動するシーンがあるんだけど、まさにあれを体験している。

google home mini を車にも置いてあるので、だいたい google home が反応してくれる環境で生活している。 むしろ出先で「OK google」と言えないのがつらい。つい出先でも「OK google、今何時?」と言ってしまって、誰も反応しなくて淋しいことさえある。